「挨拶が遅れちゃったけれど、元気、兄さん?」
そう言って昼間に妹一家が訪ねてきた。
「プリーザントに引っ越してきたのよ。 直ぐに挨拶に来るつもりだったんだけれど、 引越しの片付けとか、仕事とか探すのに時間掛かっちゃって。」
ジェニファーがそう言うと、何故かジョン君が申し訳なさそうな顔をした。
「そういえば義姉さんは? 今日は仕事?」
マリー・スーの事を訊かれ、ドキっとした。
「え、ああ、うん。 その、えー、あれだ。 彼女、今大分忙しいみたいで。 暫く泊り込んでいるんだ。」
「・・・ふうん?」
「そ、それより、どうだね、ジョン君。 新しい環境は?」
妹の疑いの眼差しから逃れるために、俺は義弟の方に話を振った。
「おかげさまで。 ここは空気も綺麗ですし、とっても住み心地がいいですよ!」
「あのねあのね、フィオナとバップがうちにいるの!」
そう嬉しそうに言ってきたのは、姪のルーシーだった。
「あ、フィオナというのは、猫でして。 バップの方はハムスターの事です。 いや〜、家に動物が居るのっていいものですよ!」
「すっごくかわいいんだよ!」
ペットの事について、楽しそうに語る義弟と姪の横で、妹はじっと俺の様子を伺っていた。 間違いない。 怪しまれている。 物凄く怪しまれている。 |