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The Sims2 Heart-シム2日記-
マリー・スー プリーザント
 

【日記リスト】
家族
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気がつくと、私は実家を訪ねていた。
私の突然の訪問に驚きながらも、母は優しく迎え入れてくれたわ。
母の入れてくれた温かい紅茶を一口含むと、今まで張り詰めていたものが決壊したかのように、私は感情に任せて一気に話し出した。

でも、ダニエルの事は言わなかったわ。
言えなかった。
私の口から出る言葉は、仕事に関する失敗ばかり。
あまりにも感情的になり過ぎて、内容は支離滅裂だったわ。
でも、母は静かに、じっと聞いてくれていた。
私が一通り話し終えると、母は優しい笑みで私を励ましてくれた。

「疲れているのね、マリー・スー。
 可哀想に。
 仕事の事はまた頑張ればいいのよ。
 貴女のお父さんは見栄っ張りだから知らないでしょうけれども、
 あの人だって若い頃は何度も失敗していたわ。
 クビになりかけた事もあるくらいよ。」

「あのお父さんが?」

初耳だったわ。
私の知る父は、現役時代は常にビジネス界のトップを走っているような、優秀なビジネスマンだった。
その父に、そんな時代があっただなんて。

「ふふ、貴女には内緒にしていたから。
 でも、あの人はめげずに頑張って来たわ。
 何故、頑張れたのだと思う?

 マリー・スー、考えてみて。
 貴女にとって一番大切なものは何かしら?」

母に問われても私は答えられなかった。

「いい?マリー・スー。
 人は支えなくしては、生きてはいけないわ。
 人によっては夢であったり、仕事であったり、恋人であったり。
 さあ、ようく考えて御覧なさい?」

それでも私が俯いて黙っていると、母は再び語りかけて来た。

「貴女のお父さんの支えは、家族。
 それは私もよ。
 家族を守りたいから頑張れるの。
 そして、その家族に支えてもらえるからこそ、安心して頑張れるのよ。

 ねぇ、マリー・スー。
 貴女にも素晴らしい家族があるじゃないの。
 でも、家族って何なのかしらと、貴女は考えた事があるかしら?
 例え、血が繋がっていても解りあえない事も沢山あるわ。
 ましてや夫婦なんて、とても大変よ。
 別々の家族の一員だった者同士が、
 新たな家族を作り上げようとしているんですもの。
 
 私とお父さんだって、こんなに長年一緒に居ても、
 お互いに解らない事がまだまだ沢山あるわ。
 その度に、何度もぶつかり合って。
 時には妥協し合い、時には許し合い。
 でも、お互いを信じているからこそ、とことん話し合えたわ。
 こうして私とお父さんは家族を守って来たの。
 貴女と私だって、最初の頃は何度もぶつかり合っていたのを覚えてる?

 マリー・スー、人生は選択の連続よ。
 貴女にとって、何が一番重要なのか、何が一番大切なのか。
 もし、分からなくなってしまった時は、思い出してみて。
 そして、その時に貴女がどんな道を選択したとしても。
 私もお父さんも、常に貴女の幸せを願っている事だけは忘れないで。」

そこまで言い終えると母は、もう1つだけ内緒話をと、一言付け加えたわ。
貴女のお父さん、若い頃は結構やんちゃだったのよ、と。
母の話を聞きながら、私は敵わないと感じたわ。
きっと母には全部お見通しだったのね。

「今日はもう遅いから、泊まってってらっしゃい。」

母は終止、優しい笑顔だったわ。