今朝、ちょっとリリスと話をしてみたの。 ちょうど、子犬たちをリリスが見ていたから。 我が子相手におかしいと思われるかもしれないけれど、ええ、緊張したわ、とても。 でも、子犬たちのおかげで、一言二言だけれど、楽しく会話をできたと思うの。 本当はもっと色々と話をしたかったのだけれど。 少しずつきっかけを探していく事にするわ。
「昨日は凄かったね、ママ! おじいちゃん大丈夫だったのかな~?」
「貴女は気にしなくてもいいわ、アンジェラ。 それよりも・・・。」
先に学校から帰ってきたアンジェラの部屋を私は訪ねた。 リリスの事を尋ねようと思って。
「リリス?」
アンジェラは不思議そうに尋ね返してきたわ。
「ええ、最近、学校ではどうなのかしらと思って。」
だけれど、アンジェラにはあっさりと、知らないって返されてしまったわ。
「だって、私、リリスとだぶっているクラスないし。」
「・・・そう。」
私が落胆してそのまま部屋を出ようとすると、アンジェラは思い出したように付け加えてきた。
「そういえば、ママ。 この前、リリスがスクールカウンセラーの先生と 一緒にいるのを見たわ。 何か相談事っぽかったかも。 後はそうだな~、最近は真面目に授業も出てるみたい。 選択科目でリリスと同じクラスに入ってる子が言ってた。」
アンジェラの話を聞いて、私は思わずホッと笑顔をもらした。 色々心配していたけれど、とてもいい話が聞けたわ。 素行や出席日数の事で、学校から注意を受けていた事もあったけれど。 あの子もあの子なりに、きっと自分の事を真剣に考え始めているんだわ。 アンジェラと双子の妹だもの。 親があれこれ思うよりも、ずっとしっかりしている子だったのかもしれない。 それと、アンジェラの話を聞いて、私は1つ気づけた事があったの。 まずは我が子を信用する事。 それが私には欠けていたんだわ。 一番大切な事なのに、私はずっと疑ってばかり、頭ごなしに叱っていたばかりだったわ。 あの子の気持ちも考えずに、その理由も訊かずに。 |