「今日お伺い致しましたのは、他でもありませんわ。
私共の画廊に是非、貴方様の作品をご出展願いたくて。」
彼女の名はジョディー・ラーソン。
俺も今日初めて会ったのだが、何でも、最近
ブルーウォーター村に画廊を構えたという。
ここのところ、俺の作品は着実にその評価をあげて来ている。
それでもまだまだ無名だという事もあり、俺の出展を断る所も多かった。
その中で、彼女は俺に依頼をしてきたのだ。
聞けば、まだレベル2の小さな画廊らしい。
しかし、彼女の画廊に対する熱意は熱く、また、俺にとっても願ってもないチャンスだと思えた。
何よりも知名度だ。
どんなに素晴らしい作品を生み出そうとも、結局は名が知られていなければ、殆どの者が振り返ろうとすらしないだろう。
厳しいが、それが現実なのだと、この年にして改めて実感させられる。
俺には、少しでも多くの発表の場が必要なのだ。
1人でも多くの人の目に触れ、その名を彼らに刻む場が。
彼女の話を一通り聞き終えると、俺はすぐさま、この申し込みを快諾した。