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The Sims2 Heart-シム2日記-
ダーク ドリーマー
 

【日記リスト】
父さんの答え
父さんの答え
バイトから帰ると、珍しく父さんが2階から降りていた。
一緒にどうだ、とダーツに誘われた。
時間が空いていると、よく父さんとダーツをしていたっけ。
勝手に俺が父さんと顔を合わせづらく感じていたけれど、いつまでも避けている訳にもいかない。
いいね、と俺が答えると、よし!と父さんは笑った。

ダーツをしながら父さんと色んな話をした。
学校の事、最近あった事。
ふいに俺は父さんに訊いた。
大丈夫?って。
俺が何について訊いたのかすぐ分かったみたいで、ボードに狙いを定めながら父さんは答えた。

「俺はな、勇気がなかったんだよ。」

トン、とダーツが中央を大きくそれて、弾かれた。
父さんがしまった!という表情をした。

「これで父さんの負けが決定だね。」

いやいや、勝負はこれからだ、と言いながら、父さんは俺と交代した。
俺がポジションにつくと、父さんは話を続けた。

「今日な、仕事の依頼を受けたんだ。
 肖像画だ。
 家族の。
 大切な友人の家族なんだ。
 とても幸福そうな笑顔だったよ。」

そうなんだ、と答えながら俺はボードに向けてダーツを投げた。

「彼女の笑顔の為なら、俺は何でもしようと思う。」

俺の投げたダーツはボードの真ん中を射抜いた。
む、と顔をしかめる父さんに思い切って俺は尋ねた。

「その人のこと、好きなの?」

ああ、好きだよと、父さんは答えた。

「・・・母さんよりも?」

口をついて出てしまった。
俺の口からこういう質問が出るのは、父さんには意外だったのか、一瞬驚いた顔をした。
子供じみた質問だって分かってる。
でも、訊かずにはいられなかったんだ。

「ダーリーン、母さんと同じくらい、大切に想っているよ。」
 
父さんの真剣な表情を見て、俺は何だか申し訳ない気持ちになった。
ごめん、って謝ると、父さんの方からも済まないと謝られた。

「今日はもうゲームを終わりにしようか。」

いそいそとダーツを片付ける父さんの背中越しに、俺は話を続けた。

「父さん、俺さ・・・。
 反対しないよ。
 応援するから。」

少し淋しいけれど、でも、父さんははっきりと答えてくれたから。
今度こそ、俺は心から父さんの事を応援するよ。
だけれど、ありがとうと答えた父さんの笑顔は、どこか、ほんのちょっぴり悲しげだった。