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The Sims2 Heart-シム2日記-
モティマー ゴス
 

【日記リスト】
慈愛の女神
慈愛の女神
今晩は、ディナを家の夕食に招いた。
私の婚約者として、新しき妻になる女性として、家族全員に紹介する事が目的だ。
カサンドラの結婚式の翌日でもある。
早急過ぎるとも思いもしたが、皆、快く受け入れてくれた。
食事もつつがなく進み、暫しの歓談の後、私は屋敷の展望台へと彼女を誘った。
一面に瞬く星を背にし、月明かりに照らされる彼女は何と美しい事であろうか。
まるで慈愛に満ち溢れた女神と見紛わんばかりではないか。
その美しさに酔いしれている私に、彼女は羽毛の如き心地よい柔らかな声で語りかけてきた。

「とても綺麗な星空ですわね、おじ様。
 こんなに素敵な星空も見られ、
 楽しいお食事の時間も過ごせるなんて。
 お招き頂けて、本当に感謝致しますわ。」

彼女の心からの言葉に、私は答えた。

「私の方こそ、感謝しているよ。」

そう、感謝すべきは私の方なのだ。

「むしろ、ニーナが病に伏している時だというのに申し訳ない。」

「いいえ、おじ様。
 謝らないで。
 病気と言っても、風邪をこじらせているだけですから。
 大分良くなっているのだけれども、
 皆さんにうつしてしまうかもしれないからって、
 大事を取っているだけですわ。
 今晩のお食事のみならず、
 結婚式にもご招待して頂いていたのに。
 私からもお詫びを申し上げますわ。」

「それこそ君達が謝る事ではない、ディナ。
 君もニーナも心優しき姉妹である証なのだから。
 よくなったら、彼女も遠慮なく、いつでも遊びに来るといい。」

「重ね重ね感謝しますわ。
 本人も残念がっていましたもの。
 おじ様の言葉、きっと喜びますわ。」

「ふむ。
 ところで、ディナ。
 その”おじ様”というのはもう止めないかね?
 それとこれは私からの頼み事なのだが・・・。」

私の”頼み”という言葉に、何かしらと、彼女は少しばかり首を傾げて見せた。
美しいばかりだけでなく、真、何と愛らしい女性である事か。

「君の心の優しさから来る気遣いだと、私にも充分分かっている。
 しかし、ディナ。
 もう気遣う必要はあるまい。
 私にも周りにも、誰にもだ。
 幾らばかりでも、徐々にでも構わん。
 もっと君の普段の通りに接してくれると、
 私は尚、嬉しいのだがね。」

私がそう告げると、彼女はほんのり微笑んだ。
そして、ええ、モティマー、と、私の名を口にした。
私は近々、本当に彼女を新しき妻として迎え入れよう。
最早、ベラの事は心の奥底に仕舞おうではないか。
しかし、それでもだ。
世界の何処かに居るであろう、ベラ。
彼女がこの瞬間瞬間の中でも、幸福であらんことを私は祈っている。
これから先も願い続ける事であろう。