「改めて結婚おめでとう、カサンドラ。」
結婚式も無事に過ぎ、今朝、父が改めて祝福の言葉を贈ってくれたわ。 あんなに反対されていたのに、本当になんて幸せなのかしら! ああ、これで早く赤ちゃんも授かってくれたら、これ以上ない幸せだわ!
「ところで、ドン君の姿が見えないが今日は仕事かね?」
「え?ええ、そうよ。」
ちょっとばかり、ドンパパと可愛い私の赤ちゃんの姿を想像していたら、父に呼び戻されてしまったわ。 私ったら、昨日の今日でちょっとせっかちよね、ふふ。
「そうか・・・。 結婚式の翌日にもう仕事とはご苦労な事だ。 働く意欲が高いという事で評価はできるがな。 それで、カサンドラ。 彼は今日、何時頃に帰宅するんだね?」
「残業がなければ真っ直ぐ帰ってくると言っていたけれど。 お父様、何か彼にご用なの?」
「いや、今晩はディナのご家族も招き、 皆で食事でもどうかと思ってね。 順序が前後してしまい、申し訳ないのだが・・・。」
ディナ、と聞いて私も思い出したわ。 あまりにも幸福過ぎてうっかりしていたけれど、私達の結婚式に、父も婚約発表をしていたんだったわ。
「それで、カサンドラ・・・、」
「大丈夫よ、お父様。 ドンの携帯にメッセージを入れておくわ。 今晩のお食事、楽しみね!」
父が言おうとしている事は分かっていたから、私は直ぐに笑顔で返したわ。 父には勿論言った事なんてないけれど、正直、私は彼女をあまり好きではないの。 でも、父もあんなに怒っていたのに、最後の最後では私とドンの事を許してくれたわ。 今度は、私の番よ。 母がこの家から姿を消して以来、あんなにも落ち込んでいた父を、彼女が元気付けてくれた事は事実だもの。 父の幸福の邪魔や反対なんて、娘としてできるわけがないわ。 |