昨晩の初夜で、体はもうくたくたさ。 あまりにも燃えすぎて、止めを刺されたね。 疲労度は最凶にMAXさ。 そんな体にムチを打ちながら出勤して、帰ってきたら、今度はお食事会だとさ。 感心しちゃうね。
え?仕事は暫く休暇を申請していたのではないかって? 捕獲されてしまった今となっては、休暇し続ける必要性もないだろう? それに、あのご老体も何気に俺に目を光らせているみたいだしね。 まあ、暫くは大人しくしてるさ。 そういうわけで、今夜のお食事会も適当に合わせて、後はさっさと退散させて頂く事にしたよ。 あまり近づくと、ディナにまた睨まれるからね。
「式の翌日に仕事だなんて、ご苦労なことね。」
屋敷の端でピアノを弾いていたら、何の気紛れか、ディナの方から近づいてきたよ。 おや?と思い、振り向こうとしたら。
「いいから、そのままピアノを弾き続けなさい。」
だとさ。 さっきの猫かぶりもイケてたが、命令口調もなかなかいいね。 このまま、女王様プレイでもするかい?
「馬鹿な事はどうでもいいわ。」
凄いね、俺の考えている事に返事できるなんて。 さすがとしか言いようがないね。
「昨晩、ニーナがここに来たわよ。」
ああ、その話か。
「それは知らなかったよ、参ったね。 でも、こうして平和にお食事会を迎えられたって事は、 君が上手く帰してくれたんだろう?」
「冗談じゃないわよ。 結婚した事は、今更どうでもいいわ。 でも、私の邪魔だけはしないでと言った筈でしょう? ニーナの事、ちゃんとしておいて。」
はいはい、女王様。 俺だって修羅場はごめんさ。 しかし、ニーナ、か。 彼女に対しても、俺は本気なんだけどね。 何故みんな、窮屈にも束縛したがるのか、俺には分からないね。 |