The Sims2 Heart The Sims2 Heart The Sims2 Heart The Sims2 Heart The Sims2 Heart
The Sims2 Heart-シム2日記-
ディナ カリエンテ
 

【日記リスト】
愚かな女
愚かな女
「ドンは!?
 ドンは今、ここに居るの!?」

家に帰ろうと、丁度ゴス家の門をくぐりぬけた時だったわ。
詰め寄って来るニーナに、さあどうだったかしら、と私は答えた。

「しらばっくれないで、ディナ!
 聞いたわよ、わたし!
 今日は結婚式だったんでしょ!?あの女の!
 何で、何で黙ってたのよ!
 相手は誰なの!?」

今にも飛び込もうとするニーナを私は制止した。

「ゴス家の方達ならもう、皆さんお休み中よ。
 言ったでしょう、ニーナ。
 捨てられるのがオチだって。」

「嘘よ、嘘だわ!
 そこをどいて、ディナ!
 彼が、彼がここに居るはずがないわ!
 彼が愛しているのはわたしだもの!!
 彼があの女を選ぶはずがないわ!」

馬鹿な女。

「その様子だと、真っ先にここに来たようね。
 確かめなくても分かっているでしょう。
 愛ですって?
 貴女だって、本当は始めから気付いていた事でしょう?」

「な、何よ!
 何が言いたいのよ、ディナ!
 いいから、そこをどいて!!
 ドンがここに居るはずがない!
 わたしは彼を信じているの!

 ドンが、ドンが愛しているのはわたし!
 このニーナ・カリエンテ!!
 彼がそう言っていたもの・・・!
 わたしは、わたしは彼の愛を信じているわ!
 わたし達は愛し合っているのよ・・・!!」

私の言葉に狼狽しながらも、彼女は愛という言葉を何度も口にした。
まるですがるかように。

”彼を信じている”
”彼の愛を信じている”
”わたし達は愛し合っている”

愚かだわ。

「それなら、言わせて貰うけれど。」

私は冷ややかに言った。

「ニーナ、貴女は何故、そんなに焦っているのかしら?
 貴女は真っ先にここにやって来るべきではなかったわ。
 何を聞いたとしてもよ。
 今頃、貴女は平然としてあの男の家を訪ねていたはずでしょう?
 あの男を、貴女の言う愛とやらを・・・、」

私は一度言葉を区切り、そして続けた。

「本当に信じていたと言うのならね。」

彼女は言葉を失くし、そして、懇願とも取れない表情で私を見た。
私は構わず続けたわ。

「あの男の家に行ってみたら?
 信じているのでしょう?
 愛し合っているのでしょう?」

ディナには、ディナには分からないのよ!そう言うと、彼女はきびすを返し、あの男の家に急いで向かって行ったわ。

あの家にはもう誰も居ない。
ニーナが求めているあの男は、間違いなくここに居る。
彼女だって分かっている癖に。
どこまで、どこまで愚かなのかしら。