わたしはゴス家の前に立っていたわ。
ダウンタウンに向かっていたはずよ。
なぜなの?
わからない。
メイクアップしたわたしを、彼に見てもらいたくて?
違うわ。
彼とあの丸眼鏡女が笑い合っている姿を見たくて?
違うわ!
彼を待っているの?
・・・違うわ。
まだ、彼を愛しているの?
彼に会いたいの?
違う、違う、違う、違うわ!
彼はわたしを裏切ったのよ!!
蜜ののような甘い囁きも、炎のような熱い口づけも、何もかもがデタラメだったのよ!?
ああ、気が変になりそう。
早く、早くここから立ち去りたいわ。
なんでわたしはこんな所にいるのかしら。
一秒たりとも、こんなところに居たくはないのに!
・・・なぜなの?