「まあ、それで旅行を断っちゃったの!?」
「うん、お邪魔虫になりたくないからね。」
「勿体無いなあ。」
何故かジャンの方が残念そうな顔をした。
今日から2泊3日、姉さんはマルコム氏の招待で
トゥイッキーアイランドに旅行中なんだ。
昨日の今日なのにやっぱり凄いよ、彼は。
行動力が抜群過ぎる。
僕も招待されていたのだけれど、仕事が忙しいという理由で断った。
嘘なんだけれど。
珍しく姉さんの気に入る男が登場したわけだから。
旅行中に上手くいってくれればなあ、と思って。
まあ、弟なりの気遣いってやつだよ。
「でも本当、羨ましいわ。
白い砂浜!青い海!
フルーツカクテル片手に、
私も真夏のビーチで肌をこんがり焼いてみたいわ!」
南の島を思い浮かべながらジャンが目を輝かせていた。
「ジャンも旅行を計画するといいよ。
有休、結構たまってたんじゃなかったっけ?」
僕がそう言うと、彼女は僕に向き直った。
「じゃあ、いつにする?」
え?と僕はきょとんとした。
「レディーからのお誘いは即答するものよ、ヒーローさん。
勿論、”NO”以外の返事でね!」
にっこりと彼女は微笑んだ。