「大丈夫?」
「あ、はい、私は現金です!」
私がそう答えると、キャスターが吹き出した。
え、何か変なことを言ったかな?
「私は現金です!って・・・!
急に敬語になってるし!」
やだ、私、元気ですって言ったつもりなのに言い間違えてた!
恥ずかしい・・・。
「ツボに嵌ってもらえて、その、良かったです・・・。」
って、だから私、何を言っているの?
「やっぱり呑みすぎちゃった?」
緊張のし過ぎなのか酔ってるのか、自分でももう訳が分からない状態です。
だって、キャスターと2人きりなんだもの!
言えないけれど・・・。
今日は、ユーレレ・オーレシャ・チャム・ハウスのホームパーティー。
ちょっと酔ったみたいだから、風に当たりにそっと抜け出したの。
それに気付いたキャスターが、心配して様子を見に来てくれた。
嬉しい、凄く。
キャスターは
シム州立大学の女の子の憧れの的。
私も憧れてる。
でもルックスだけじゃないの。
こうやってさり気なく声を掛けに来てくれる気遣いとか。
とても優しくて紳士的。
あー、もう!
ヘザーみたいにもう少し可愛い服を着てくれば良かった!
普段通りで充分だわと言っていたのに、ブリタニーもいつもよりメイクに気合を入れていたし・・・。
真に受けていつも通りの格好で来ちゃった。
一応メイクはしたけれど、ナチュラル過ぎて、これじゃ普段とあまり変わらないわ。
もう恥ずかし過ぎて嫌・・・。
うっ!
いけない、色々考えてたら本格的に回ってきたわ。
吐きそう、最悪・・・。
「はい、ベリエ。」
1人でパニック状態になっていたら、いつの間にか、キャスターがベリエを持ってきてくれていた。
その時の笑顔がとても優しくて素敵で。
どうしよう。
憧れじゃなくて、本気で好きかもしれない。